心の暴走を止めましょう

「自由時間」というのは、社会のシステムから降りている状態ですから「後で休んだツケが回ってくるんだろうな・・」というように、不安が隣り合わせでやってきます。
長期間休みが取れれば解放された気になりますが、反面休んだ後は、遅れた仕事を取り戻さなくてはいけないし、心情的には自分の信用も取り戻さなくてはいけないと考えてしまうかもしれません。
そういう意味では、自由時間を満喫するには強靭な精神の持ち主でないと味わえないのかもしれません。

家族やカップルで1週間くらい海外旅行に行くと、最初の3日目くらいまでは旅を満喫し謳歌することができます。
ところが4日目くらいになると、「あと2日で帰らなくてはいけないのか・・」と帰ることを意識し始め、気持ちのどこかで鬱々としてしまうことがあります。
旅をしているときは、ずっと楽しんでいればいいのですが、心は「今、ここ」にいなくなってしまうのです。

普段ですと日曜日の夕方「笑点」が終わったあたりから、明日の学校や会社のことを考え始めて、沈んだ気分になる人もいるでしょうね。
つまり楽しかった時間への執着が起こるのです。
楽しかった時間も過ぎ去るものと割り切って、そのまま時と共に流せれば問題ないのですが・・。
ところが一度ネガティブな感情が起こると、頭の中ではネガティブ思考が暴走し始め、止まらなくなってしまいます。

このような思考の暴走は、なんとか自分で止めるしかありません。
それを可能にするのが瞑想などの「集中力」を高める訓練です。
静かに心の中を見つめ「自分勝手におしゃべりしている思考」を止めるために、気持ちを集中させるのです。