心のスピード

私はずっと楽しい思いをすることに罪悪感を感じていました。いつも自分に「楽をするな」「息を抜くな」と発破をかけて生きてきました。

将来が不安で「今日はうまくいったけど明日はどうなるか分からない」。だから今日は一瞬も気を抜かずにやりぬくしかないのだと思っていました。

いつもライバルを意識して「今のあるがまま」を楽しむことができません。心はいつも「ブレーキを踏みながら」「アクセルを全開に」していたのです。

当たり前ですが、心休まることがありません。でも歳とともにエネルギーが衰えてくると、そんな自分が愛おしくなり、いい自分もおかしい自分もすべて受け入れよう、と思うようになりました。

自然と「感性のスピード」がゆっくりとなっていきました。心が落ち着きを取り戻したのです。

今は仕事が楽しい趣味になりました。お客さんの笑顔を見るのが楽しからです。