子供の宝物

子供というものは、本当にいろいろなものを宝物にします。
うちの孫も公園から1メートルくらいの木の枝を拾ってきては、大事そうに家の壁に立てかけていました。
それが、だんだん増えてくるので困ったものでした。
でも、それを「なんでこんなも汚いものを拾ってくるんだ!」「木の枝を集めて、くだらない!」と言ってしまえば、それは大人の価値観を強制しているだけですし、幼い心を踏みにじることになります。

豚にとって泥の床は至福の布団です。
しかし人間にとっては、ただの汚い泥水に過ぎません。
ゴキブリは非衛生的と人間に最も嫌われている昆虫ですが、家に生息している大型の蜘蛛の1種のアシダカグモはゴキブリを餌にしています。

このように見る対象によって物事の価値判断が違いますので、大人の価値観を子供に押し付けることは考えものです。
何物も差別することなく、万物を愛せる純粋な心を長く大切に育てるためにも、子供のコレクションはやさしく見守ってあげることが大切なようです。