好奇心を持つ

いい言葉がいい人生をつくる 斎藤茂太

私は自分の失敗を隠そうとは思ったことがない。
日常生活における失敗談など、いくら披露したところで減るものではないし、私の人格が否定されるわけでもない。
それどころか、他人の失敗談は、けっこうその場を沸かせてくれる。

次に何にでも好奇心を持つ。
誰かが何かについて話しをしていると、たいていのことは面白そうに見えてしまう。
ついつい、身を乗り出して聞いてみる。
自分にこれだけ興味を示されれば誰だって、その人のことが気にかかる。
こうして、いろんな人と話す機会が生まれ、必然的に友だちが増えていくのだ。

どんな人にも気さくに声をかける人がいる。
運転手、受付の人、ドアマン、コンビニの店員さん、聞いてみたいということをすぐに尋ねるのだ。
この気さくさが、広い交友関係の持ち主にしている。