在宅死を目指す

やはり死ぬのはがんでよかった 医師 中村仁一

肺がんと分かったとき、残念ながらショックで頭が一杯になるなど ということはありませんでした。
これも老化の一種、自然の成り行きだと感じただけです。

私は、今まで主張してきた通り、在宅死を目指しているので、よほどのことがない限り入院するつもりはありません。
実際問題として、咳が続くとしんどいですし、エネルギーの消耗もあります。
しかし、痰を出そうとして咳が出るのですから、むやみに止めようとするのは良くないと考えています。
痰に血が混じることもありますが、ガンによって破壊された細胞やがん細胞に由来するものが出血していると思われます。
止血剤で止められるものではないのです。

以上のような考えから、薬はまったく服用していません。