他人と違うことが尊い

辛い気持ちが消えていく 斎藤茂太

いくら同ぜずと思いながらいても、つい、同じてしまうのが人の気持ちのようにも思う。
弱気、小心、内気、劣等感・・などを含めて、自分への自信のなさが、同じるという形になって表出しているようにも思う。
みんなと一緒に同じていると安心できるのは、自分に自信がないからだろう。

ここでは、「異を持って尊しとなす」という言葉を贈りたい。
他人と違うことが尊いと信じて、自分の道を堂々と歩いてほしいものだ。
最初は風当たりが強いという感じを持つかもしれないし、楽ではないと思うかもしれないが、そのうちに、周りの人のあなたを見る目が違ってくる。
どのように違ってくるのかといえば、あなたを自由な人、自立した人と、あなたを評価するようになる。
おそらく、つらさに対しても自分なりの対処法を身につけるようになり、これまでのような深刻さからは解放されているはずだ。