今あるもの、大切なものに焦点を

物事をありがたく思う気持ちを大切にしていると、自然と愚痴は減っていきます。
誰かに文句を言いそうになる前に、それに気づきブレーキをかけてください。
短気な私には痛い話しですが、大事なことです。
批判や愚痴が減った心の余白には、やさしさと感謝の気持ちを納めましょう。

時間がなかったり、困難な状況下では苛立ってしまう方が楽な場合もあります。
だが、そこを敢えてこらえて、今は悟りの境地に至るための「試練の場」なのだと考えるようにします。
恐らく、過去に辛い経験や困難に直面して、何とか乗り越えてきた経験があれば理解できるはずです。
試練を恨むのではなく、チャンスが来たと敢えて感謝してみるのです。

無いものばかりに目がいくと「何かが足らない」という気持ちが膨らみ、不平不満をいう回数も増えます。
同じ状況の中でも「今あるものに焦点」をあてていると「満ち足りた気分」になります。

「クズ」「ハゲ」「銀歯」と最大限の悪口を言う孫がいます。
ところがある時「爺、おんぶ」というので、おんぶしてあげると、背中から「爺、降りようか。ボク爺が骨折したら悲しいから。爺がいなくなったらボク生きていけない」と囁きます。
これが「悪魔の囁き」で、「孫のためなら何でもしてあげよう!!」と思わされてしまうのです。
孫の他には何もいらないと思ってしまうのです。