人生の転換期

どんなに強い力士もボクサーも、いつかは敗れる時がきます。
競争社会ではどんなに優秀な人も、いつかは敗れる経験をします。
「老い」や「死」という、自分ではどうにもならない限界に直面するときが必ずやってくるからです。
「一番」「勝つ」「優越性」の追求を人生観にしてきた人は、ある日ぽっかりと心の中に穴が空いてしまうことがあるといいます。
でも競争には負けたかもしれませんが、若い時からがむしゃらに経験してきた体験は、貴重な財産として残っています。

その貴重な体験や自信を今度は自分のためだけではなく、自分以外の人のために活用することはできます。
それは「後進の育成」であったり、「地域への貢献」であったり、「数字を度外視した顧客へのサービス」であったりします。

自分の優越性を人生観にしてきた人は、これまで「勝たなければならない」「練習しなければならない」「数字を上げなければならない」というプレッシャーを抱えながら生きてきたでしょうから、「楽しむ」という感情は自ら抑えてきたはずです。
そんな自分に「今までよくやってきたね、そろそろリラックスしてもいいんじゃない・・」と言い聞かせ、気持ちをリセットすることは大事なことでしょう。

例えば、わけもなく山に登って、東の空から金色に輝く朝日でも拝んでみるのも面白いかもしれません。
大自然の壮大で神秘的な美しさを前にすれば、きっと脳は活性化して感動できるはずです。
大自然に触れることで、新しい一歩を歩み出すきっかけになるかもしれません。