人生の目的は楽しいもの

人間の心は、対になる2つの感情の組み合わせでできていて、その釣り合いでバランスが保たれています。
快と不快・喜びと悲しみ・積極的と消極的・楽しさと苦しさ・・・人の心は、その間を振り子のように揺れ動きながら、様々な刺激を吸収しています。
もし喜びだけとか積極的だけに固定された人間がいるとしたら、その人は心の病にかかっているのかもしれません。

世界を目指すアスリートの人は、一般人には想像もできないハードな練習を積んでいます。
ハードな練習は間違いなく苦しいでしょうし、難しい仕事には必ず苦しさが伴うのと一緒で、自分の能力の限界に挑戦することによって、能力を一段とアップしようとするときは苦しさが伴うのは仕方ありません。
心肺機能一つとってみても、息が切れ、呼吸が苦しくなるという負荷をかけ続けることで、やがて心肺機能が高まり、同じスピードで走っても息切れがしないようになります。
一流のアスリートになればなるほど、過酷な練習を辛いとは思わないのでしょう。
なぜなら、彼らは過酷な苦しさを克服する「魔法」を持っているはずだからです。

それが「人生の目的」であり、それが確立しているからこそどんなに辛い状況下に置かれても、心の中では辛さとは反対に、楽しさや快感を味わっているのかもしれません。
人生の目的とは、ワクワク楽しいものでなければ意味がありません。
だから無茶苦茶努力をしているのに、自分ではまだまだ努力が足りないと感じているのではないでしょうか。

人生の目的とは頭の中で考えるものではなく、心の中で感じるものなのですから。