人に興味を持つ

「手紙屋」 喜多川泰

勉強するときに、その教科に興味を持つというのは、非常に重要なことです。
大切なのは、自分の身のまわりにあるできる限りの多くのものに興味を向けられるようになることなんです。
そうすれば、どんな教科であっても、また人生のあらゆる場面で、あなたの持っている能力が開花され、発揮されていくのです。

じゃあ、どうすればあらゆることに興味を持つことができるのでしょうか。
私はまず、人に興味を持つべきだと思うのです。
ここでもやはり「想像力」が力を発揮してくれます。
想像力を駆使して人を見ていると、必ずその人に興味がわいてくるものです。
あなたがどうしても、数学に興味が持てないとしましょう。
数学自体に興味を持つことができなくても、それに関わる人に興味を持つことはできます。
「どうしてあの子は数学が好きなのだろう?」って。
それが、あなたの好きな人なら、なおいいでしょう。
としかく、その人の気持ちを理解しようとするわけです。
数学は、あなたの好きな人を磨いている材料だと思うことができるだけでも、少しは嫌いでなくなるでしょう?。
その人を知ろうとすればするほど、興味は尽きないと思うんです。

もちろん、数学の教科書に書かれている公式や法則を発見した人に興味を持つことだってできます。
彼らが人生を費やして発見した法則や公式を、私たち現代の人間は、ほんの数時間で理解し自分の知識にすることができるのです。