ある工務店の店主の話
今までは業者に下請けを依頼する場合、2割ほど上前を取っていました。何十年もずっと同じようにしてきましたが、一向に工務店は大きくなりません。
そんな時店主は「与えなさい。少し損をして生きなさい」という法話を聞いて、思い切って与える世界に入ってみようと思ったそうです。
それから彼は、100万円の下請けの仕事があったら、その全額を下請け業者に支払うことにしました。
もっとすごいのは、材木の仕入れ価格を200万円と予想して見積を作った場合でも、数か月後に実際に家を建てたとき市場価格が180万円だった場合、20万円を施主さんに返したといいます。
その結果、1,000万円の家が実際には1,300万円位の価値のあるものに出来上がったといいます。
また建築後も、雨漏りがするなどの不都合が生じた場合、すぐに駆け付け一切料金は取らなかったそうです。
この結果、何が起こったでしょうか。
建て替えの話があると、お客さんはもちろん下請け業者からも、「あの工務店が絶対いいよ!!間違いない!」と紹介してくれたので、仕事はうなぎ登りに増えていったそうです。
今までは仕事がなくて困っていたのに、今では何の営業をしなくても、仕事の依頼は途切れないといいます。