マリリンモンロー

「愛とは失われるものである・・」これが、モンローの持っていた信条です。
モンローは、愛は失われるものと信じていました。

モンローは生後間もなく親戚に預けられることになりました。
母親と暮らした時期もありましたが、母親が発病して再び養育者の間を転々としました。
養育者たちの多くは、モンローを可愛がり愛しました。
でも養育者の経済的な事情で、モンローは養育者を次から次へと転々とせざるを得なかったのです。
どんな事情があろうとも、思春期のモンローの中には「愛は続かないもの」という信条が築かれていきました。
やっと自分を愛してくれた人ができたと思ったら、その人と別れる時が来て「愛は失われた」と感じたのです。

モンローは「愛されたい」という欲求が強いために、恋人に「私を愛している証拠を見せて」と要求しました。
その一方で、相手と親密になることを恐れていたのです。
「親密になればなるほど、相手は自分から去っていく」というビリーフがあるからです。
その結果「愛を強く求めて」いながら、「相手から拒絶されるよう」な行動に走ってしまうのです。
そして次に、自分を愛してくれる男性を探すのです。

モンローの場合、経済的事情という仕方のない面もありましたが、思春期における愛情の注がれ方で、こんなにも人生が変わってしまうのだと、つくづく勉強させられました。