パニック障害 1

パニック障害は、パニック発作を繰り返す病気です。
発作は前触れもなく突然現れ、数分程度でおさまります。
強い不安を感じ、死ぬのではないか、気が狂ってしまうのではないかと感じます。
動悸・過呼吸・めまい・発汗・ふるえなどの体の症状も生じます。
満員電車、高速道路を運転中・雑踏の中・式典中など、どこででも起こります。
一度パニック発作を起こすと、また起こるのではないかという強度な不安を感じ、ひどくなると外出を控えたり、電車や飛行機に乗れないなど生活が消極的になったりします。

パニック障害になりやすいタイプとしては

 1 文字通り緊張しやすい人。性格は内向的で生真面目。心配性で些細な不安もコントロールできずに最悪のことばかり考える。他人の目が気になり、他人からどう思われているかが大きな関心事。心理的な背景として「劣等感」がある。

 2 仕事を熱心にこなし、周囲からの評価も高い。「えっ、あの人がパニック障害?うそでしょ」と意外に思われる。バリバリ型の人の深層心理に「頑張らねばならない」という「~ねばならない」思考がある。頑張らないと不安になるので、不安を打ち消すためにがむしゃらに頑張る。心の休まる時はない。その緊張感が、自律神経の慢性的な緊張状態をもたらしている。

1と2には共通点があります。
それは、常に心理的な緊張感があり、それによって自律神経の恒常的な緊張状態がもたらされていることです。