トイレ掃除

ココロの架け橋 中野敏治

平成19年2月、千葉県の学校で行われたトイレ掃除に参加をしました。
そのトイレ掃除を終えて、帰宅する前に、その学校の体育館のトイレに入りました。
私の横には小学5年生くらいの男の子が2人並んでおしっこをしていました。
その2人の会話です。
「この便器、きれいだろう。俺が磨いたんだぜ」
「俺もピカピカに磨いたよ。みんな明日来たら便器がきれいなんで驚くぞ」
「最初はためらったよな。でも動き出したら、どんどんできたよな」
「うん、そうだよな」
この会話を聞いてハッとしたのです。

個人通信が書けず、でも子どもたちの素晴らしさを伝えたい。そう思っているだけの私。
動き出していない自分に気がつかされたのです。
家路までの車内で、ずっと個人通信のことを考えていました。
それから1週間後の2月19日、個人通信「かけはし」が創刊されたのです。
第2号からは毎月1日の発行です。
私がトイレ掃除を始めだし、そこで出会った少年たちの言葉で私の心が動かされ、個人通信「かけはし」が生まれたのです。