ジャストデザート 4

ジャストデザートは当初、儲けという面はあまり追及していませんでした。
経営者のエリオット流に言うならば、「利益」は禁句だったのです。
本当に大切なのは、どんな手段で利益を上げようとしているのか。
そしてその利益を何に使うつもりなのか、これがエリオットの信条でした。

ジャストデザートは、3大目標を定めてあります。
1 世界でトップクラスの品質と味を誇るベーカリーを目指す
2 事業として健全な利益を上げる
3 模範的な職場を築き、地域社会にも貢献する

さて、2番目の目標ー利益ーについては、果たしてどうだったのでしょう。
創業から20年間、ジャストデザートは毎年きちんと利益を出し続けていました。
ただし本来ならば8%~10%あってもいい利益率が、最良の年でも3.5%にとどまっていました。
その理由は、すでに明らかです。
実際、売り上げから利益を絞り出すことは容易でした。
けれど、エリオットはその分を従業員に、そして地域社会に還元する道を選んだのでした。
エリオットは言います。「私は自分流のビジネスが正道だと信じています。もちろん別の道を進んでいる人は、そっちを真剣に進めばいいでしょう。私の道はこっちです。これまでも、これからも」

さて、1年休暇を取った後の経営の落ち込みに対して、どのように対応していったらいいのでしょう。