ふっーと気が軽くなる自分だけの得意技

知人がうつ気味だというのは、やはり重い話題です。
その話題が自分に向けられたとき、不安になって「気分転換して、のんびりしたらどう・・」というようなことを言ってしまいます。
でも当の本人にとっては、自由時間を過ごすことで「もっとネガティブな感情や空想が広がってしまうかもしれない」と感じています。
なぜなら働いている人にとって「仕事は止められない流れ」があり、「業務から離れられない」という社会的な使命のことを考えてしまうからです。
それを犠牲にすることは、自由時間を過ごすことより、もっとストレスになってしまいます。

仕事から離れると周りの人に迷惑をかける、そうすると自分の信用を失うかもしれない。
さらに気分転換から帰ってきたときに、自分のポストがなかったらどうしようとか、不安は益々大きくなります。

頭の中身は、旅行に行こうが必ずついてきます。
うつ状態のときは、どこに行こうと自分の頭の中はちょっとした地獄です。
うつ状態というのは、ネガティブなイメージをどんどん勝手に生産してしまう状態です。

うつ状態の少し深刻な時、「ふぅーっ」と解放される自分の取って置きの場所があるなら、そこへ行ってみるのがいいでしょう。
あるいは自分にとって癒される音楽があるならそれを聴いてみるのもいいです。
これまでに自分の人生を支えてくれた本があるなら、それを読み返してみるのも肝要です。
そんなちょっとした変化で、今まで自分が深刻に思っていたことが「あれっ、今まで苦しんできたことは小さなことだったんじゃないかな?」と思えるような、広い視野を獲得できることがあります。

そんな自分だけの得意技を、普段から身につけておけばいざという時、大変心強いです。