おまえなら40度は出せる!

がばいばあちゃんの口癖 島田洋七

ばあちゃんは、私が病気になった時でも、いい病院に行かせようなどとは思わず、なんでもかんでも正露丸で済ましていました。
腹が痛いときには、もちろん正露丸。
歯が痛いときも、正露丸を歯に詰めていました。
風邪をひいたときは、正露丸を三粒つぶして胸元に貼ってくれました。
そうすると、鼻がスーッとして、効いたような気がしたもんです。

もっと軽いときには、薬も何もない。
「一杯服を着て寝ていなさい。汗が出たら熱下がる!」と言われておしまいです。
「ばあちゃん、熱が38度ある!」と言ったら
「大丈夫、おまえやったら40度は出せる!!」なんて答えが返ってきたこともありました。
金持ちでも、貧乏人でも、何にも変わりません。
結局、できることはそれほど変わらんのです。

ばあちゃんが言うてました。
「人は何でも慣れるもんや。貧乏になったって3日たったら慣れる。金持ちも3日たったら慣れる。どっちも一緒。何も違いはせん」