ありがとうという円

若いころは、会社の給料を当てにしていたわけではありません。
野心がありますし、エネルギーが溢れていますので、いつかは独立して一旗揚げてやる「食べていくなんてどうにでもなる!」と思っていたように思います。
ところが結婚し、子供が生まれ、徐々に不動産のような大きなローンを抱えていくうちに、給料を当てにせざるを得ない時間が長く続くようになります。
でも自分が勤める会社というのは不安定で将来どうなるか分からないし、長いローンの年数を考えると自分の健康だってどうなるか分かりません。
こうして不安だらけになって、自分のやりたいことが益々分からなくなっていくのです。
「とりあえず、このまま生きていくしかないかな・・」という思いに捉われて、だらだらとした人生を歩んでいくことになります。

ほんとうの成功とは「今すぐにでも自分のやりたいことを始められる」という行動力のことかもしれません。
他人と比較して「自分は幸せなのだろうか?」と考えたり、ほんとうは不安定な会社に依存して人生設計をして、成功とは「人より多くの財産を持つこと」という価値観でお金がすべてという生き方、これは本当に成功したといえないでしょうね。

「円」という字を「ありがとう」に置き換えた場合、お金を儲けるとは「ありがとう」を集めることになります。
人から感謝された結果の「ありがとう」を集めたのですから、その「円」は「縁」を生み出します。
「円」という字を「怨」に置き換えてお金を儲けた場合、人を騙したりしてお金の形をした「怨み」を集めたことになりますので、「悪エネルギー」に囲まれて人生を台無しにすること間違いありません。
お金にはものすごい「エネルギー」がありますので、遠回りしても「円」=「ありがとう」のように感謝のこもった「縁」を集めたいと思います。

「信者」と書いて「儲ける」になります。
人の役に立って人と縁を結ぶこと、それが「儲ける」ことです。