下座に生きる 神渡良平
現実は厳しいのも事実です。
上司から評価され、同僚からも一目置かれ、気力が充実しているときは、人間、誰しもいい仕事ができます。
しかし、人生はそういう時ばかりではありません。
落ち込み、気力がなえてくると、勢い愚痴が口を突いて出てきます。
でも、でも、この無力感を克服し、今、自分がやっている仕事に集中できるかどうかが、大きなことを成し遂げる人とそうでない人の差です。
木の葉の先から垂れる1滴のしずく。
小さなしずくだが、渓流に流れ込み、川を下って大海に注ぎ込むとき、もはやそれは1滴のしずくではありません。
とてつもない破壊力を持った大海を構成する要素になります。
しからば、人間も同じです。