1字の違いに敏感になる

ことばのご馳走 金平敬之助

「それがいいんだよ」という言葉と「それでいいんだよ」という言葉があります。
まとめると結論はこうなります。
人を褒めるときは「が」がよいです。
良さが強調され、相手の喜びも倍加します。
「キミの、そこがいいんだよ」というわけです。

一方、人を慰めるときは当然「で」です。
「キミはよくやった。それでよかったんだよ」とやさしくなります。
いずれにしても「が」か「で」のように、1字の使い分けに敏感になりたいものです。

さらに、ものを頼むときは「が」がいいですね。
「一番食べたいものを頼んで・・・」と言っても「○○でいいです」と言われるとがっかりまします。
でも、「○○がいい」と言われると、ご馳走する側も、し甲斐があるというものです。