パニック障害、僕はこうして脱出した 円広志
朝昼晩と決められた薬を飲んでも調子の悪いときは少なくなかった。
そういう時は、頓服を服用した。
これが不思議とよく効いた。
薬が自分に効いてくれたことがとてもうれしかった。
やばいときは、これさえあれば何とかなる。
これが、日常生活での大きな自信となった。
萩野先生とは電話でやりとりした。
「今日は調子はどうですか?」
「いつになくいいです」
逆に悪いときは「薬は飲みましたか?どうしても不安だったらすぐに来てもらってもいいですよ」と通院を促してくれた。
電話でのやり取りは昼間だけでなく、夜も応じてくれた。
電話で医師と話すだけでも、すごく精神的に落ち着いた。
助け船がいつでも呼び出せるというのは百人力なのだ。