人生を楽しむ 小林正観
30歳で結婚してから3年間、子どもができませんでしたが、「そういうものかもしれないね」と受け入れていました。
そして3年たって、やっと生まれた子どもが障害児でした。
でも、この子が生まれたからといって、神を呪ったりはしませんでした。
「ああ、こういうものなんだ。それならこの子と一緒に生きていこう」と。
この子を訓練をして1人前にしようと思うのではなく、この子は働かなくても、親の庇護のもとで一生食べていけるようにしようと思いました。
この子が一生涯生きていけるように、私が一生懸命働こうと決めたところから、不思議に潤沢な費用をいただけるようになったのです。
私の長女は、普通の人の3分の1しか筋肉がないため、物を持ったり、走ったりすることができません。
その状態の子を訓練して1人前にしようという考え方もあるかもしれませんが、生まれてからハンディを背負ってきた子に、さらに厳しい教育を課さなければならないのでしょうか。
この子はハンディを背負ってきたのだから、その分、親が100%面倒を見ようと決意したのです。