下座に生きる 神渡良平
相田みつをさんは教師の生活を捨て、人の魂に響くような詩を書くため職業を持つのをやめ、詩1本で立とうと決めました。
もちろん詩人では食べていけるはずがない。
極貧の生活になってしまったが、その中で多くのことに気づかされ、我々がはっとするような詩を書いていきました。
つまずいたり、ころんだろしたおかげで物事を深く考えるようになりました。
過ちや失敗を繰り返したおかげで少しずつだが、人のやることを暖かい目で見られるようになりました。
何回も追いつめられたお陰で、人間としての自分の弱さとだらしなさを嫌というほど知りました。
だまされたり裏切られたりしたおかげで、馬鹿正直で親切な人間の暖かさも知りました。
本当にそうです。
つまずいたり、転んだりしたおかげで、過ちや、失敗を繰り返したおかげで、何回も追いつめられたお陰で、目が開かれるのだ。
失敗し、挫折し、どうにもならない立場になってはじめて、頭の理解ではなく、骨身にしみてわかるのだ。