言葉はこわい

ことばのご馳走 金平敬之助

昔も学校嫌いの子どもがいました。
でも、幸いなことに「不登校」とか「登校拒否」という言葉がありませんでした。
名前がないので、本人も病気と気づきません。
周りもあまり騒ぎません。
「あいつ、また休んでいるな・・」と噂するくらいです。
そのうちに気がついたら、そのあいつがケロッとした顔で隣に座っている。
この程度ですんでいました。

「拳銃は1人」「機関銃は100人」「ミサイルは1万人」核は「100万人」、人を殺します。
しかし言葉はもっと恐ろしい力を持っています。