親切は高齢者を元気にするそうです。
心の健康とボランティア習慣について調査した結果があります。
その結果、ボランティア活動を行っている人は、そうでない人より「うつの症状」が少ないことが分かったそうです。
高齢者(65歳~74歳)を対象にした他の研究では、自分のことは考えずに他人の幸福を考えていると、自分の幸福度との間に相関関係があることが分かったそうです。
それは「利他的な人ほど幸福感が強く」、うつの症状が少ないことが分かったといいます。
歳を重ねると、利他主義が幸福感に繋がることが、経験上分かるようになります。
人を助けると「気分がよくなり」、「正しいことをしている」という自負もできますから、ますます人を助けようと思うのです。
事実、親切が高齢者に生きる意欲を与えることが分かっています。
65歳以上のボランティア活動をしている人と、そうでない人を比べた研究で、ボランティアをしている人の方がずっと人生に満足しているこことが分かりました。
こうした研究が重要なのは、定年退職した人の中に「自分はもう役立たず」だと感じている人が多いためです。
定年して、仕事の同僚や友人とのつながりが希薄になっている場合が多いからだと思われます。
この研究結果が、高齢者が他人を助け、社会ともう一度つながろうとするきっかけになるばいいと思います。