親切をすると「オキシトシン」というホルモンが分泌されますが、このオキシトシンは、心臓と動脈にさまざまなプラスの効果をもたらすのだそうです。
「オキシトシン」を辞書で調べると、子宮筋の収縮促進作用があるので陣痛誘発剤として使われ、また乳汁分泌作用があるホルモンと書かれています。
つまり「オキシトシン」は母と子が絆を結ぶ上で大きな役割を果たしています。
そればかりか、人間同士、人間と動物の絆も深めるので「絆のホルモン」と呼ばれているそうです。
「絆のホルモン」は、良いことをして高揚を感じたとき、誰かを慰めた(慰められた)とき、困っている人を助けようとしているときに多く分泌されるといいます。
親切にすると、動脈に血液が流れるようになり、心臓など重要な臓器にたくさん血液が届き、血圧が下がり、心臓発作を予防できるといいます。
反対に「敵意」は、心臓と血管の病気に大きな危険因子になるそうです。
ユタ大学で150組の夫婦の結婚生活について調査した結果、敵意のあるやりとりをしている夫婦では、とくに妻が「冠動脈石灰化」に陥る割合が高いということでした。
目に見えて態度を硬化させると、目に見えない動脈を硬化させるこことになるわけです。
気持ちを穏やかにして、人にやさしく、親切にしようと「思うだけ」で体は良い方向に改善していくということです。