褒められて育つ

ことばのご馳走 金平敬之助

教室で先生が生徒に質問します。
「分かった人は?」
ハイ、ハイと多くの子どもが手を挙げます。
A君も手を挙げています。
いつもはできの悪い子です。
めずらしい。
懸念しながらも、先生はA君を指しました。
案の定、答えは間違っていました。
でも、先生は叱りません。
「答えが合ってる。間違っている。そんなことは、どうでもよい」
先生は、「答えてくれたことがすばらしい」と考えました。
「A君、えらい。よく答えたね」と褒めました。

以上はある小学校の校長先生から教わった「先生が生徒を褒めるコツ」です。

欠点を見ることによって、子どもは育ちません。
欠点を指摘されて発奮してやる気を出す、確かにこんな子供もいます。
が、おしなべて10人中9人までは長所を褒められて前向きになります・・・。