どう生きたらいいのかを考えることは「毎日を振返ること」「今を立ち止まること」、それだけでいいといいます。
この心構えががあってはじめて、自分は生きていて良かったという感謝の気持ちを持てるときがきます。
悩んでいる人の多くは、毎日を振返り、今を立ち止まって考えることをしない人に多いといいます。
ただ悩みを訴えるだけで、「こうすれば悩みは解決する」という実践をしようとしないのだそうです。
悩んでいる人は「解決」を求めているのではなく、「同情」を求めているからです。
人間は、生きたいと思っても生きられるものでもないし、また死にたいと思っても簡単に死ねるわけでもありません。
仏教ではそれを「生かされている」といいます。
ゆえに生かされているのだとしたら、少しでも心安らかな毎日を送りたいと思います。
そう考えると「あの人はこうだ」「この人はこうだ」などと、他人の些細なことに心を奪われることはしたくありません。
自分の本心が何を求めているのかを理解できれば、他人と自分を比較することの空しさに気づきます。