人生を楽しむ 小林正観
自分の人生は自分で書いたものだと考えると、過去のすべてを後悔する意味はなく、それから未来のことについても心配する必要がないのかもしれません。
そう考えると、何も考えずに生きていってもいいのですが、たった1つ「今日、ただ今、この刹那を念を入れて生きる!」これだけを考えて生きていけばいいのではないでしょうか。
お釈迦様が「五蘊皆空」と言いました。
「五蘊」とは、重い軽い、暑い寒い、などの自分の捉え方のこと。
「空」とは、重さが80キロあるとか、気温が25度であるような事実のこと。
その「空」を心地よいとか心地と悪いと決めることを「五蘊」といいます。
五蘊は即ち空である、ということです。
すべての現象は、辛くて悲しくて苦しいと捉えることもできますが、私たちは考え方の訓練として、これを喜びとして捉えることもできます。
事故で車が大破したけれども自分の体はかすり傷で済んだ、というときに、
「どうして車が大破して廃車になってしまうのだ・・」という考え方と、「自分の代わりに車が壊れてくれたのだ。ありがたい!」という考え方の2通りがあります。