スリランカの仏教長老の話しから
60年前までは、東京から大阪まで7時間近くかかっていました。
大阪に用があるときは、2日以上必要でした。
今は、日帰りで商談を済ませて帰ってくることができます。
便利になって1日時間が空くのですから、本来なら浮いた1日を本を読んで勉強しようとしてもいいわけです。
でも、次の日もいつも通り仕事をしています。
つまり、どんなに世の中が便利になったとしても、忙しさは変わらないということです。
お釈迦様は、出家して6年間苦行をしました。
そのとき、苦行の無意味さに気がついてやめてしまいました。
苦行の道も快楽を求める道も同じだと悟ったのです。
苦行とは、苦しんだ後に幸福にたどり着くという修行です。
期待しているのは、快楽です。
快楽の道を歩む人は、最初から苦を否定して、楽な道を進んでいきます。
ここにあるのは、楽しみを先にするか、苦しみを先にするか、という選択でしかなかったのです。