臨終の場を子どもたちに見せること

生きがいの力 柴田高志

最近、一番気になっているのが、おじいちゃん、おばあちゃんの臨終の場に子どもたちの姿を見ないことです。
お嫁さんや娘さんに聞くと「学校ですよ・・」と、当たり前じゃないの、というような返事が返ってくるのです。
しかし、おじいちゃん、おばあちゃんの手を握っていたら、だんだん冷たくなっていく。
呼びかけても返事をしなくなる。
そのうちに周囲の大人たちが悲しんで泣き出す。
そうした姿を見れば、「死というのは大変なことなんだな」と、肌で感じると思います。
その裏返しとして、命の大切さを知るのではないでしょうか。

学校を1日休むことで、どれほど大きな体験をし、知ることができるか。
学校の先生方には、臨終の場にはぜひ生徒を家に帰らさせてあげてくださいよ、とお話ししています。