苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊
「何でこんな目に遭うのだろう」
「みんなに迷惑をかけるくらいならば、消えてしまいたい」
苦しむ人から、このような話しを聴くと、私たちはつい「大丈夫、みんなも頑張っているから」とか、「迷惑なんてかけていないよ、大丈夫だよ」と返事をしてしまいます。
「何でこんな目に遭うのだろうか・・・と、感じているのですね」
「みんなに迷惑をかけるくらいならば、消えてしまいたいと思われているのですね・・・」
頭では言葉を返すことは知っていても、実際にこのようにマイナスの言葉を返すことをためらう人は、少なくありません。
まるで、相手の気持ちを認めてしまうように感じるからです。
しかし、これは全くの誤解です。
相手の話しを聴くということは、私も同じということではありません。
話す相手を主語にした、話の聴き方なのです。
ここで拘りたいことは、苦しんでいる人は、自分の苦しみを分かってくれる人がいるとうれしいということです。
苦しくても、その思いをじっとそばにいて、たとえマイナスの気持ちであったとしても、否定せずに、伝えたいメッセージをきちんと言葉で返しながら聴いてくれる人を求めているのです。