ホスピス医の著書から
死は耐えがたい「絶望」と「希望」を一緒に連れてきます。
以前、ガンであることが分かり、余命半年と宣告された18歳の男性の看取りにかかわったことがあります。
彼は自分自身で病気や治療補法について調べ、抗がん剤などの治療を受けないことを決めました。
そうした治療に時間を費やすことよりも、残りの時間を自分らしく自由に過ごしたいと考えたのです。
苦しみから、人は多くのことを学びます。
苦しみは、決して「悪」ではありません。
人が本当の意味で「よく生きる」ためには、苦しみと向き合い、そこから学ぶことが大切なのです。