ことばのご馳走 金平敬之助
昔ほどではないかもしれないが、今でも「嫁入り道具」には何を・・・」と心配するのが親心でしょう。
では何が最良の嫁入り道具でしょう。
「それは、嫁が身につけた美しい言葉です」と、言い切った母親がいました。
残念ながら、海の向こう、フランスの話です。
内田裕也さんといえば、個性的なロック歌手です。
その内田さんが、米国のホテルに滞在中、マイクタイソンと出会いました。
タイソンは、ボクシングの世界ヘビー級統一王者で、身体もごついが顔も怖い。
タイソンに会ったのは、客室前の狭い廊下です。
すれ違うには、どちらかが譲らなければなりません。
でも相手が悪い。
仕方ない、内田さんが身を引こうとした瞬間、タイソンが壁側に身を寄せて、前を空けてくれたのです。
これ以来、内田さんは誰が何と言おうとマイクタイソン贔屓は変わらないといいます。