経済的自立

お金の賢い減らし方 大江英樹

FIREで大事なのは最初の「FI]、すなわち経済的自立であり、仕事が嫌だから早く辞めたいという後ろ向きな考え方ではありません。
経済的な自立を可能にすることで、今後の生き方の選択肢が増えるというのが本来の意義です。

実際に、サラリーマンでありながら数億円の資産をつくったという人はいますし、そんな人の中には、経済的には自立できる環境にありながらも、今の仕事に不満があるわけではないので、仕事を辞めたいとは思わないという人もいます。
そういう人たちは、仮に将来、部署や上司が代わって不本意な仕事をやらされるようになれば、いつでも辞められるというオプションを手にしているのです。

つまり彼らの場合は、「お金を増やす」こと自体が目的になっているのではなく、人生において選択肢を広く持てるようにするための手段の1つとして、資産形成をしているということに過ぎないのです。