がばいばあちゃんの口癖 島田洋七
ばあちゃんはとにかく、いつでもよく笑う人でした。
何か言った後に「ハハハ・・・」と笑うのです。
今思い出すと、笑い癖みたいなものだったと思います。
「ご飯ないから、寝た方がええよ。ハハハ・・・」
普通なら、ご飯がないから寝ようとなったら悲壮感が漂ってきて泣くしかない所ですが、ばあちゃんはそこで笑うのでした。
すると私も笑うしかありません。
これで、不幸のどん底になりかねない状況が、何だか楽しい雰囲気になってくるから不思議です。
実際笑顔には、ものすごい力があります。
ニコッと笑って「こんにちは」と言っただけでも、相手には好感を与えることができます。
ブスッーとしているより、ちょっと笑っただけで「明るくていいやつだ」と思ってもらえるんです。
笑ったからってバカにされるわけではありません。
逆に「明るいヤツだ」と思われます。