下座に生きる 神渡良平
さまざまな考えが頭の中を駆け巡ります。
これに対して瞑想は、的確な回答を持ってきてくれます。
瞑想すると、いつしか自分が引き上げられていき、自分は「大いなるもの」の現れであり、その入れ物であるという自覚が深まってきます。
その結果、自分は無名の非力な者でしかないという無力感が癒され、小さなことでも全力で集中していける力が湧いてきます。
以前は評価につながらなければやる気がしなかったものが、もはやそういう人間的な評価は気にならなくなり、やるべきことにただひたすら取り組めるようになります。
隣の花は赤いのではないかと気にすることもなく、自分のやるべきことに一途に打ち込む人は、ついに難問を解決し初期の目標を達成します。
大成するには「運」「鈍」「根」が必要だと言われますが、この内「鈍」、つまり愚直なまでに1つのものごとに打ち込める精神力は、瞑想によって啓発されるものなのです。