人生を楽しむ 小林正観
あるラーメン屋さんが、10日前は10人のお客さんが来たけれど、5日前は5人になり、昨日は1人だったとします。
このような状態の時に、たまたま1人のお客さんが入ってきました。
もうあと5日後、10日後には店を閉めなくてはいけないような状況なので、この店の主人は気もそぞろです。
お客さんが減ってきたことを考え、未来を心配することにエネルギーがいってしまっているから、美味しいラーメンを出すことができません。
それを考える暇があったら、今来てくれた人に対して美味しいラーメンを出す方が大事です。
今来てくれた人に美味しいラーメンを出せば、明日は2人になるかもしれません。
その2人に美味しいラーメンを出せば、翌日は4人になるかもしれません。
目の前の人を大事にし、目の前のやるべきことを大事にしていく。
それだけで人生は成り立っています。
いかに美味しいラーメンを目の前の人に食べてもらうか、だけを考えればよいのです。