ココロの架け橋 中野敏治
生徒が殴りかかってこようとしていたとき、教師のあなたはどうしますか?
振り上げた生徒の手を握り・・・次にどうしますか?
振り上げた生徒の手を握り、そこで押さえて、その手を振り下げないようにする方もいると思います。
でも、それでは、お互いの感情がぶつかってしまいます。
生徒の感情的になった思いを抑え込んでは、生徒の感情は膨らんでいきます。
しかし、生徒も一旦振り上げた拳を簡単に下げることはできません。
だから、振り上げた生徒の手を握り、その生徒の手を一緒に振り下げてあげるのです。
もちろん、自分が殴られないようにしてです。
この考え方で生徒と接してきました。
時には激しくぶつかることもありました。
でも、私の心の中では、いつも生徒の感情的になった心に手を添えて、一緒に動いていこうとしていました。