親のこころより 15歳女子の投稿から
私は、小さい時に父を亡くしてから、母とずっと暮らしてきました。
私のことを一番に考えてくれる母。
自分がどんなにつらく、苦しくても守ってくれる母。
私はそれを知っていましたが、いつも母を傷つけていました。
小学校でいじめられていた時、助けてくれた母の顔は今でも忘れられません。
私は母に聞きたいことがありました。
私のことを邪魔だと思っていないかと。
私はずっと、それを心の奥にしまっていました。
時々、一人で声を殺して泣いている母を見ます。
その背中は、私が生まれてきたことを悔やんでいるのではないかと思えて、私は一人で泣いていました。
「お母さん、ゴメンね。生まれてきてゴメンね」
私はいつも心の中で言ってから、学校へ行っていました。
それを続けて4年。
「私はお母さんがしんどいと思っているけど、お手伝いできなくてゴメンね」と、母の日に手紙にそれを書いてカーネーションと一緒に渡しました。
そしたら母は、「お母さんはあなたが大切よ。生まれてきてくれて、すごくうれしいのよ」と、言ってくれたのです。
私は涙で母の顔が見えませんでしたが、母に向かって、ありがとうと言いました。
「お母さん、ありがとう」