独りよがりになりがちなSNS

お金の賢い減らし方 大江英樹

承認欲求を満たしたいという気持ちには2種類あると思っています。
1つは、他人からよく思われたいという気持ちです。
インスタ映えを狙って写真をアップしたり、自分のリア充(現実の世界が充実している様子)ぶりをアピールするために投稿するという行動は、いずれも誰かからうらやましいと思われたり、ほめてもらえたりすることを期待してのことです。
でも、ひょっとするとそれは、自分の独りよがりかもしれません。
本当は「あんないい所へ行きやがっていいご身分だな」とか、「あんな高いものを買って、よくそんなお金あるよな」などといった嫉妬心のようなネガティブな感情を持たれているかもしれないのです。

さらに厄介なことに、多くのSNSは情報発信するだけの一方通行ではなく、「いいね」がどれだけたくさんついたかという評価も目に見えます。
いつ自分に対する興味が失われるかわからないため、「いいね」の数が激減することのないよう、さらなる称賛を求めて次第にエスカレートしがちです。
そして、そんな行動を続けることで、キリのないアリ地獄に陥ってしまうことになりかねません。