ゼロで死ぬ ビルパーキンス
私たちは何かが終わりに近づいいることに目を向けず、それが永遠に続くかのように思い込んでいます。
物事は永遠に続かず、いつかは色あせ、消えていきます。
それを理解することで、人は目の前にあるものにもっと感謝できるようになります。
人はいつか死に、年を取るにつれて健康は次第に衰えるという厳然たる事実に基づいています。
死はどう生きるべきかという問題に、重要な示唆を与えてくれます。
どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやって来ます。
ティーンエイジャーの自分、大学生の自分、独身で気ままな暮らしをしている自分、幼子の親である自分。
どの自分も、いつかは終わりの時を迎えます。
人生の過程で、小さな死をいくつも体験するというのはそういうことです。
余命数週間の患者さんたちに、人生で後悔していることについて聞いてみました。
最大の後悔は、「勇気を出してもっと自由に生きればよかった」です。
よく言われるように、人生を振り返った時、オフィスで長時間を過ごさなかったことを後悔する人などいないのです。
後悔の中で2番目に多かったのは、「働き過ぎなかったらよかった」です。
人はいつか死にます。
人生の最後にこれまでを振り返ると、様々な後悔が浮かんできます。
ですが以外にも、もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがあるのです。