満面の笑みで喜んでくれる

ことばのご馳走 金平敬之助

生保時代、彼女の下では新人がよく育ったそうです。
彼女の部下にその秘密を聞きました。
「その人は個人時代、月に20~30件の成績を上げていました。営業の神様みたいな人です。その神さまが、小さな契約をやっと1件挙げてきた私を、満面の笑みで迎え、床をピョンピョン跳ね回って喜んでくれるのです。神さまがあれだけ大喜びしてくれるなら、『また1件』という気になります」

この話はロッテのバレンタイン監督の姿と重なります。
バレンタイン監督は、大リーグの監督経験もあります。
日本の選手にとっては、神さまみたいな人かもしれません。
その監督が、好プレーをするたびに、素敵な笑顔を浮かべ、大きなジェスチャーで喜んでいます。
あの笑顔を見たら、選手は「またやるぞ!」という気になるのではないでしょうか。