いつもハードワークで休めない自分。自分を駆り立てているのは「もっと努力しろ」という脳のプログラム。
子どもの頃「嫌なことでも頑張れ」「油断をするな」「ホッとするな」というメッセージを受取り続けてきた。その結果「満足してはいけない」「楽しんではいけない」「もっと頑張れ」と自分を駆り立てていく。
こういう脳のプログラムゆえに頑張り続ける。当然人生を楽しむ心の余裕はない。気を抜くことに罪悪感をもっているので心の中はいつも苦しい。が、頑張り続けるので経済的には成功することが多い。
若いうちや元気なうちは突っ走っることも大事でしょう。また極限まで自分を追い込むことも必要かもしれません。限界まで頑張りきると、結果は付いてこなくても「よくやった!」と自分で納得できるからです。
「しかし齢を重ね、一度の人生、このような生き方でいいのだろうか?」と気づいたら、そこから自分との葛藤が始まります。葛藤とは今までの価値観と相反する欲求が起こり、どちらかを選ぶことです。今まで生きてきた価値観と正反対の価値観が脳裏に生まれてきますから大変です。
しかしそれを乗り越えたその先に「安らぎの境地」が来るのだといいます。これを仏教用語で「涅槃ネハン」といいます。