お金の賢い減らし方 大江英樹
会社にいる間は「サラリーマン脳」で何の問題もありません。
でも、定年が視野に入ってきた50歳前後からは、できるだけ頭の構造を変えて、サラリーマン脳は排除するように努めるべきだと思います。
現代では得体のしれない「老後不安」という物語に影響を受けています。
その結果、そればかりに気を使い、ひたすらお金を貯めていく一方で、自分のやりたいこともわからないまま、定年を迎えることになります。
そうなるとお金はあったとしても、それを使って充実した楽しい老後を過ごすことができないという事態になってしまいます。
そんな状態のまま人生の最期を迎えたときに何千万円あったとしても、それは全く意味がありません。
そのお金を使って、それまでに自分のやりたいことに使っていれば、あるいは欲しいもの、必要なものを手に入れておけば、どれくらい充実した人生が送れたことでしょう。