「死に方」は「生き方 中村仁一
日本人は縁起でもないからと死を考えることを嫌い、顔を背けてきました。
しかし生を充実させるためには死の助けが必要なのです。
ちょうど、甘味を増すのに塩がいるように。
確かに死と向き合ったり、死を見つめたりするのは難しいでしょう。
でも、いずれは死ぬ身です。
死を視野に置くくらいはできるはずです。
繁殖を終えたら、死を視野に入れて生きるということです。
具体的には、次の2つのエクササイズをお勧めしています。
1つは、「余命6か月と言われたら」です。
今、余命6か月と言われたら、何をしたいかを具体的に書き出し、それを実行することです。
もう1つは、お通夜エクササイズです。
今日がお通夜だと仮定して、自分だったら何をしておきたかったかを具体的に書き出し、それを実行するエクササイズです。
これを繰り返していけば、本当にその日が来た時に、後悔すること、し残したことは減っていると思います。