ことばの御馳走 金平敬之助
ある先生から教わったひと言。「教室は間違えるところなんです」
生徒はこれを聞けば、のびのびと授業を受けるに違いありません。
東北の小学校で、金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴と」を教材にして、新任の先生が授業をしました。
詩の中に「鈴と小鳥とそれから私、みんなちがって、みんないい」という箇所があります。
金子みすゞさんが「小鳥と鈴」をなぜ選んだのでしょうか、生徒たちはそんなテーマで話し合っていました。
最後に、授業の感想を子どもたちに一言ずつ書きました。
その1枚が大写しになりました。
「びみょうに、楽しかった」という言葉でした。
子供らしい表現でしたが、先生はとくに嬉しかったに違いありません。