大往生したけりゃ医療とかかわるな 中村仁一
抗がん剤は、ほとんど「劇薬」か「毒薬」指定ですから、当然、強い副作用もあると覚悟しなければなりません。
なぜなら、ガンだけを攻撃するのはなく、まともな細胞や組織もやられるわけですから。
抗がん剤で治るのは、血液のがんや、塊になるものでは精巣ガン、子宮絨毛ガンくらいのものといわれます。
胃がんや肺がんのように塊になるガンは、一時的に小さくなることはあっても、あまり使う意味はないことになります。
また、たとえ数か月の延命効果があったとしても、副作用が強烈でしょうから、ヨレヨレの状態になります。
結果的に苦しむ期間が延びただけというのでは、あまりにも悲惨すぎるのではないでしょうか。
つまり、延命効果は結構なことですが、どういう状態での延命かが問われているのです。
抗がん剤は猛毒ですから、効果はなくても、副作用は必ずあるはずです。
ですから延命効果はなくても、縮命効果はあるということです。