お金の賢い減らし方 大江英樹
若いうちは、自分への投資にお金を使いなさいといわれます。
何よりも一番大事なことは、働いて稼ぐことだからです。
そのためには、働いて稼げる能力を身につけることが重要です。
ただし、中高年に差し掛かってくると、自分への投資は必ずしも重要なことではなくなってきます。
50代になると、定年後も働けるようにしたいという気持ちから、さまざまな資格を取ろうとする人が増えてきます。
もちろん資格を取ることは悪いことではないし、どんな資格もそれなりに勉強しなければ取得することはできませんから、自己研鑽という点では年をとっても取り組むことは素晴らしいと思います。
でも一体、何のために資格を取るのでしょう。
独立して開業しそれで食べていこうということなのでしょうか。
だとすれば、資格を取っただけでは何にもなりません。
なぜなら、ビジネスをする上で必要なのは、資格ではなくて「顧客」だからです。
従ってビジネスとして成功することを100とすれば、資格を取るというのは、おそらく最初の1~2%に過ぎないのです。