人生を楽しむ 小林正観
厳しさを与えて全然笑顔で接しない人は、結果として自分が一番つらい立場になります。
反対に、自分の家族も友人も職場も、みんなが笑顔になっているような状況に囲まれている人は、本人が一番得をすることになります。
世のため人のためにそうなりなさい、というのではありません。
自分がどう生きていくのか、ということだけです。
自分に厳しくて、他人にやさしくなろうというような、神さまみたいな高い所を目指さなくてもよいです。
まずは自分に甘くなることで、他人に対してもやさしくなれるような気がします。
私たちの人生には、出発点と折り返し点があります。
行きが追い風なら帰りは向かい風、行きが向かい風なら、帰りは追い風というように、往復で風を受けることで有利不利が相殺されるようになっています。
人生にも折り返し点があります。
往路の場合、求める心が強いほど追い風になります。
後半は、執着心を捨てる心が追い風になります。
執着心を捨てていくということは、ブレーキを踏む心にしていくことです。